福島応援

福島応援
みんなで集まってにっこりわらって

2015年10月11日日曜日

2015年10月11日街頭活動チラシ④



わたしたちの活動に様々な申し出がくるようになりました。
日野にお住まいのNさんから「歌は歌えませんが、草野心平の詩の朗読をやらせてもらえないでしょうか」とのお話がありました。
また、命の讃歌コンサートを通じて静岡にお住まいのSさんより「子どもたちに残すもの」という歌を頂きました。
募金箱のヒロコさんのお仲間は、毎月カンパを集めて募金をしてくださっています。
7月の活動で一緒に募金活動と歌に加わってくれた田中ゼミのみなさんから、今度行く福島訪問のレポート発表会があるとのお誘いもあります。
みんな、何かをしたいし、何かをしなければならないと思っているのだなとも感じます。
福島応援OnSongの活動が、皆さんの何かしたいという想いを何らかの形で具現化できる場所になるのも、とても素敵なことだなと思います。

その力全てが、皆さんへの応援となることを願います。(編)

2015年10月11日街頭活動チラシ③




~おさらい・不安の源~


放射線は細胞を壊し遺伝子を傷つけます。
しかし、そもそも自然に存在し、人間の身体もそれに対応しながら今に至っています。
人間が浴びても問題ないとされる「年間放射線量1ミリシーベルト」とはどういう数字なのか。

線量計や自治体で扱う数字ではμSV/h(マイクロシーベルト毎時)が使われるので、単位を揃えると1mSV=1000μSVになります。
それを時間で割れば1年は8,760時間なので1000÷8760=0.114となってだいたい0.11μSV/hという数字が出ます。
0.11μSV/hのところに居続けると、年間で1mSVの被曝になるわけですが、国はこの数字にいろんな数値をかけて、0.23μSV/h(0.11の倍以上ですね)が年間1mSVの被曝としています。
2015年10月の時点で、府中市の保育所の砂場で最も高い計測値は0.071μSV/hと公表されています。
胸部レントゲンは一回につき0.05mSVの被曝、胃のレントゲンは0.6mSVの被曝があるとのことですが、さて、この数値が根拠もなく突然20倍まで大丈夫とされて、素直に納得できるでしょうか。

ここでの0.23μSV/hは「空間線量」で、その周囲にある放射性物質から発せられます。
放射線量は発せられてからの距離で変わり、距離が近ければより多くの放射線量となります。
そして、放射性物質の量が多ければ放射線量も増えます。
原子力発電所の事故により、放射線を発する放射性物質は粒子に付着してばら撒かれました。
均等ではなく多いところも少ないところもあります。
線量の高い「ホットスポット」なども出現します。

これを地面ごと剥ぎ取るのが「除染」です。

しかし、住宅地や道路などは除染されても、山林は手付かずのままです。
雨が降れば、風が吹けば、山林に撒かれた放射性物質は流され、移動し、除染した土地に入り込みます。
吹き溜まりや湖沼に溜まります。
地下水にも流れます。
そして、その粒子が何らかの形で体内に入れば、その周囲の細胞は壊され遺伝子は傷つきます(体内被曝)。
現地の方は「水がとにかく心配だ。」と話されます。
水源の湖には湖底に放射性物質が溜まっているからです。

放射能は、目に見えず、音に聞こえず、においも無く、しかし命に影響を与えます。
「目に見えない怪物と戦っている」と現地の方はおっしゃいました。
そして、必要なのはその怪物への不安や恐怖を取り除くための施策なのに、それがなされていないとも。

その一方で避難解除は役所が決めたスケジュール通りに「粛々と」進められています。

全ては、東京電力福島第一原子力発電所が事故を起こしたことに起因しています。

原子力発電所が事故を起こす、核事故とはこういうものであるということを、しかし、私たちは学んでいるのでしょうか。

ニュースから




「被災地原発 基準適合なら再稼働」 就任会見で高木復興相

 高木毅復興相(衆院福井2区)は七日夜の首相官邸での就任記者会見で、東日本大震災で被災した東北三県にある東京電力福島第二原発(福島県楢葉町、富岡町)と東北電力女川原発(宮城県女川町)を再稼働させる可能性について「原子力規制委員会が世界で最も厳しい水準の新規制基準に適合すると認めたもののみ、再稼働を進めるのが政府の一貫した方針で、私もそうした考えだ」と述べた。被災地以外の原発と同様に新規制基準を満たせば、再稼働することもあり得るとの考えを示した。

 安倍政権が進める原発再稼働路線を踏まえた発言。福島第一原発事故で大きな被害を出し、現在も多くの避難者がいる福島などの復興を担う閣僚の発言に対し被災地の住民や野党から批判が出る可能性がある。

 高木氏は原発が数多く立地する福井県選出。自民党では原発の早期再稼働を求める議連の事務局長も務めてきた。

 高木氏は会見で「私の地元は、原発とともに生きてきたといって過言ではない地域。非常に残念な福島の事故が起きてしまったことは、本当に重く受け止めなければならない」とも述べた。

 再稼働の手続きは、女川原発1~3号機のうち2号機のみ規制委の審査中。福島県議会は原発事故後の二〇一一年、福島第二原発の廃炉を求める請願を採択している。(東京新聞2015年10月8日 朝刊)



愛媛県議会が伊方原発再稼働容認 3号機、九電に続き

 愛媛県議会は9日、四国電力伊方原発3号機(同県伊方町)の再稼働に賛成する請願を採択し、「再稼働の必要性が認められる」との決議を可決した。地元同意手続きが進み、再稼働すれば九州電力川内1、2号機に次ぐ原発となる可能性がある。

 3号機は7月に原子力規制委員会の審査に合格。伊方町議会は既に再稼働賛成の陳情を採択しており、山下和彦町長は林幹雄経済産業相との面会実現後、中村時広知事と会い、同意を表明する意向だ。中村知事もこれらを踏まえ、経産相と近く会談。その後に最終的な結論を下す。

【共同通信】2015/10/09 12:52