福島応援

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みんなで集まってにっこりわらって

2014年9月11日木曜日

2014年9月11日定期活動チラシ③

~被災者の声~

ブログ「福島の現実―福岡百子の声」より、ご本人の承諾を直接得て抜粋したものを掲載しています。インターネットに接続できない方から「こういった情報をもっと知らせてほしい。」との声が寄せられました。

【福島の被災者は今】
楢葉町、独り暮らし、92歳のおばあちゃん。
「四畳半1間の仮設にいると、頭がボーッとなるよ。今、楢葉の自宅に1時間かかって、自宅のゴミ処理に行っているよ。親戚の人の車に乗せてもらってね。8時に仮設を出て、12時には帰るようにしているよ。昼ご飯は帰って来てから食べるのよ。自宅には1時間くらいしか居れないね。黒いゴミ袋に入れて田に置くのよ。9月16日に東電の人が5人で来て、粗大ゴミを処分する、と言うのよ。私1人でしているんです。

タンスの中には着物とか、紋付きの物があるから、身内にあげようと思っている。洗濯してね。辛いよ。悲しいよ。一つ一つに思い出があるんだもの、わんわん泣くよ。手に持てるだけ持って帰るよ。帰ると、疲れて、悲しくて、寝込んでしまうよ。いつもその繰り返しだよ。洋服かい? あちらに置いてある洋服に着替えるのさ。そして帰るときは、着ていった洋服に着替えて帰るのさ。古着を着て、捨てて帰る時もあるけどね。

親戚の人かい? そりゃ、自分の家の片付けに行くよ。私は1人で片付けているよ。悲しいよ。辛いよ。だけど若い人はもう来ないもの。ガソリン代にお金もかかるんだよ。領収書を東電に出せばよい、と言われたけど、年寄りには面倒くさいし、できないよ~。」

「避難した後、ここに来て、90人亡くなったよ。ノイローゼみたいになって亡くなっている。病気になるんだよ。風呂に入って亡くなる人も多いよ。深い風呂だし、滑るし、私は怖くて、1度入ったきりで、怖くては入れないよ。だからシャワーだけにしているよ。」

【葛尾村の住民の声】
「葛尾村の8割5分は山林です。山林は放射線量が高い。国は、山林は除染しないと言う。村は除染し、線量が半分にはなっている所もあるが、年月と共に、また線量が高くなる。だのに国は帰ってもらおうと言う。来年は道路、水道の整備と言う。28年度に帰還を開始すると言う。山に囲まれた家は少ないが、無いわけではない。その住民たちは、『あなた方はさておき』と言われ、国の方針を押し切られてしまう。国は、やるだけやって、帰ってもらおう、ということです。住民の声は無視です。

葛尾村はわずか450戸です。5割は65歳以上です。葛尾村の東側、太平洋側は、放射能汚染で40年以上はダメと言われています。西側は郡山方面です。村に帰っても利益とはなりません。今さら帰ってやり直しができるか?

もう避難生活、4年も過ぎました。気力も体力も根が尽きました。皆、衰えてきています。訪問客から説明を求められることもある。しかし我々は、もう疲れた。訴えたり、説明したりするのも、そういうことを言うのも、もう『飽きた』。他に何かする気力もなくなりました。だって国は、『再稼働ありき』で動いている。双葉郡の住民は7万人いるのに、なぜ国に責任追及をしないのか?と思う。いずれ村は壊滅するのでしょう? 心で皆は思っているが、誰も口には出さない。村長も黙って、何も提案もしない。言ったところで、国は却下し、無視するだけだから。言いたいことは色々ある。訴えたいことは色々ある。しかし言ったところで、しょうがない。なぜなら我々の声は消され、国はやりたいようにやるのだから。」


ここに載せ切れなかった、被災した方の切実な声が伝えられています。ご一読ください。福島の現実-福岡百子の声 momfukuoka.exblog.jp

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