福島応援

福島応援
みんなで集まってにっこりわらって

2014年9月11日木曜日

2014年9月11日定例活動チラシ①

~葛尾村からの声~

福島を応援するよしみで知り合った福岡百子さんから紹介を受け、介護用品や夏物衣類を物資として葛尾村避難者の皆さんに送らせていただきました。数日後、お電話をいただき、葛尾村の避難者の窓口となっているSさんから避難をしている人々の現状をうかがうことが出来ました。

葛尾(かつらお)村は現在も線量が高く村民は三春町での避難生活を強いられています。

「他県への移住の話なんかも来るよ。避難者の中でも動ける人は新しい土地や家を求めて動いている。こちらの放射線量が高いからね。モニタリングポストに出る値の2倍から3倍はあるよ。放射能の怖さを知らないし知らせないようにしているんじゃないか。国も県も、住民に逃げられたら困るんだ。『危険だから』ってことを認める事になるから、正確な値を隠して都合のいい値を利用しているんじゃないかって。もう、みんな疑心暗鬼になっているよ」。

福島の地元の新聞は放射能についての話題は取り上げないとの事で、Sさんは東京の新聞を送ってもらっています。

「放射能の事なんか知らずに、週に2、3回村へ帰って草刈りしたり、残したペットを見に行ったりしてたよ。マスクなんかしていなかったから、かなり被曝したんじゃないか。今になって癌などの病気が増えているように感じる。若い人も亡くなっている。でも帰りたい人もいるんだ。」

愛着のある土地だったのに戻りたくても戻れない。そして核に汚染された土地では野菜を作っても売れません

「前はきのこ、マツタケの産地だったんだ。取れた野菜とかきのこだとかを以前は親戚にあげていたけれど。今はあげてもみんなサービスエリアとかに置いて行くんだ。仕方ないからね。こっちもわかっている。」。

普通の災害とは違うことをSさんは強調していました。

「放射能の事が全然わからないから、行くか返るか見通しが全く立たない。役場の支援はないし、国の予算も無い。子どもたちもバラバラになってしまった。まあ、子どもは環境に慣れるのも早いかもしれないけど」

愛着ある土地、しかし帰る見通しが立たずに、どうするかを決めて行かねばならないジレンマに、Sさんはじめ葛尾村の人々は悩まされています。最後に、何か今すぐ必要なものはありますか?とたずねたところ

「今は愚痴を聞いてもらうのが一番だよ」とのこと。福島応援OnSongでは有志を募り、近いうちにSさんたちを訪ねる予定です。

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