夜になると外出禁止令が出ました。しょうがなくホテルにいますと、午後9時になって、外から音が響いてきました。窓を開けるとカン、カンという音があちこちから聞こえてくる。
チリ特有の主婦の「ナベたたき」です。主婦が、今の政府には反対していることを、台所のナベをたたくことで示すんです。
信念を持つ人は窓を大きく開けてガンガンとたたき、目立ちたくない人は窓をこそっと開けて小さくカンカンとたたいていました。
首都サンティアゴは石畳で石造りの町並みですが、その甲高い音が石に響いて騒然とするんです。
政府に不満を持っているのは自分だけではないのだよということが、あちこちからの音を聞くことでわかるわけです。
デモや集会に行くだけが反政府行動ではない。逮捕されるのが怖ければ自分にできる方法でやればいい。
大切なのは、心の中だけで思っているだけではなく、一人一人が行動で示すことなのだ、ということを軍政下のチリの人々は身をもって示していました。
(「活憲の時代 コスタリカから9条へ」p29,30 伊藤千尋)
私たちは歌に乗せて福島を応援しています。
歌は誰もが楽しむことができて、誰もが口ずさめるからです。
そして、歌を口ずさんだ時、ふと福島に思い至ることがあれば、まずはそれで良いと考えます。
そこからが始まりになります。
私たちにできる応援と、私たちにできるアピールで、これからも続けてゆきます。
よろしければご一緒しませんか
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