福島応援

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みんなで集まってにっこりわらって

2013年3月11日月曜日

3月11日 チラシ ②

文字盤キャラバン報告~学生たちの報告から~
2012年12月26日から27日の2日間「文字盤キャラバン」が福島県いわき市にある国立いわき病院を訪れました。文字盤(身体を動かせない、言葉を発せない難病患者が、視線でコミュニケーションを行うための道具)を通じ、人と繋がれる喜びを患者や支援者が再獲得してゆくための試みです。 ALS患者とそのチーム、学生ボランティア合わせて24人の大所帯でしたが佐川さん達と病院スタッフの尽力で交流を図る事ができました。

<福島出身の学生から>
  • 県内住民の軋轢は度々感じることがありました・(避難した人の)避難後の対応によって、避難したくてもできない人たちには中々に好意的になれないようでした。本当は仲が良かった人同士が疎遠になっていく事は悲しい事だと思います。
  • 水蒸気爆発後の放射能の広がり方を地図で見ると、実家の福島市はもちろん、関東地方にもかなりの範囲で広がっていたため東北だけでなく東日本全体の問題だと改めて感じました

 <実際に訪れた先で>
  • 病院の横の住宅街が基礎だけになっている様子や、病院へ津波が来た時の写真を見せてもらって実感する事ができた
  • 津波で建物が浸水し、入院している患者さんも他の病院へ一時的に避難し、他の地域と変わらず震災による影響を受けていたことが分かりました

<難病患者さんと文字盤を使った交流にて>
  •  「慣れなくて下手ですいません。疲れちゃいましたよね」というとやさしく笑って首を横に振ってくださり何度もお話させてくださいました。
  •   文字盤を通してお話させていただいたIさんの笑顔や院内を御一緒に軽く散歩させて頂いただけなのに最後に泣いてくださった方がいて、本当に短い時間ではあったけれど、こうした機会は充分患者さんにとってプラスの刺激になるのではと感じました。看護士の皆さんとのミーティングの中で「Iさんは実は本当に気難しい方で、そんなIさんが震災以来初めて外に出たのです」と言うお話を聞いたとき、涙が出ました ・ 智惠子抄の歌を何度も歌ってと仰っていたので、節子さんと歌うと、口を動かし一緒に歌ってくださいました。そのときの患者さんの顔がとても嬉しそうで涙ぐんでいて、「こんなに喜んでもらえたんだ」と思うと私まで嬉しくなりました
  •  「普段はこんなに食事なさらないし自分で食べないのだけれど、今日は良く食べていているし自分で食べていて、患者さんにとってもいい刺激になっているのかもね。」その言葉を聴くまでは、私は患者さんの役に立てているとは思っていなかったので、会話をするだけでも患者さんにとっては凄く大切な事なんだという事を感じました。
「ボランティアがいれば、患者さんも病院生活が楽しくなるのではないでしょうか。震災があったいわき病院では尚更です。震災でまだ余震が続く中の生活は心細いと思います。少しでも安心できる環境が必要です。ボランティアが終わってから患者さんに「ありがとう」という言葉をかけてもらい、嬉しかったです。」と、まとめてくれた学生もいました。

私たちも同じ思いです。
福島から「障がい者が社会でどのように生活しているかは、社会のバロメータである。復興は叫ばれていても、本当の意味の復興は・・・」という声が届いていますが、私たちのできる会話、こころのふれあいが、誰かを支える小さな力になってほしいと願います。
そして若い学生たちが感じ取った気持ち、学びの中に、私たちの未来があるように思えます。福島応援OnSongは文字盤キャラバンをサポートします。

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