【住んでいた町は】
避難指示区域に於いては除染をして、役所の決めた予定どおりに避難指示が解除されていきます。核汚染の不安もさることながら、4年以上も離れた家は、すっかりガタガタになっています。
修繕や改築が必要ですが、その費用は個人で負うところが多く、さらに職人が足りません。
資材も足りません。
人もモノも、復興事業や「国土強靭化計画」におけるスーパー堤防の建設、そして都心部の開発や東京オリンピックに流れています。
もともと商店が少なく、スーパーなどがあった富岡町はまだ避難指示が解除されておらず入ることが出来ず、生活は今までどおりというわけにはいきません。
最近やっと病院が開業したことが良いニュースです。
そして、町内には除染作業員や廃炉作業員の宿舎がたくさんでき、町に住む人も変わってきました。
5年の歳月の中、避難先から新天地に向けてふるさとを離れる人も多く、元いた町に戻るのは高齢者が多いとの事です。
社会的に弱い立場に居る人ほど「戻らざるを得ない」状況に追い込まれ、帰っても元の暮らしに戻ることが難しい状況にあります。
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